さて、実際に駐在員がアメリカに家を買ってみようかなとなったら重要なことが、「相場感覚を身に着ける」ということ。これは、オープンハウスに足を運ぶしかありません。なぜオープンハウスかというと・・・。リアルターの方を介さずに、見たい放題だからです。
オープンハウスとは
オープンハウスとは、売主のリアルターが主催している、誰でも見学し放題の会。だいたい土日に開催されています。Zillowなどのサイトで、希望するエリアのオープンハウスの情報を検索するだけでOK。予約も不要で、その時間帯にフラッと立ち寄るだけです。オープンハウスをしていると、ガレージセール同様、看板が出ていたりするので、通りがかりにフラッと寄ることも可能です。
オープンハウスをやっていない物件の見学
オープンハウスではない場合、買主のリアルターの方を通じて、見学を申し込むことになります。物件検索サイトを通じて、直接見学申し込みもできますが、そうすると、実際に申込をする際に、リアルターの方を変えにくくなってしまう(出来ないとも聞きました)そうなので、面倒でも、自分のリアルターの方を通した方がいいです。
リアルターの方は、日本人の方をおすすめします。言語の問題のみならず、日本の住宅感覚とアメリカ人の住宅感覚の違いも含めてお話しできる点が大きいと思います。で、じっくり色々とポイントを聞きながら見学ができますが、やはり、アポをとって見学するのもあり、物見遊山でふらりと見づらい点があります。
オープンハウスで学ぶべきポイント
ちなみに、オープンハウスの開始の時点で、もう申し込みが入っている人気物件などもあります。なぜなら、提示されている売却価格が最終申込金額ではなく、安く申し込む場合もあれば、それ以上の金額で申し込む場合もあるので、早めに売りたい場合・新居を建築中で引き渡し条件を交渉したい場合など、予め安めの金額で出して、申込受付締め切りまでは、複数申し込みを受け入れているケースなどもあるためです。
さて、まずオープンハウスで学ぶべきことは、まず、自分たちにとっての適正予算の把握と、即売物件を判断できる目を養うことです
適正予算の把握
オープンハウスで見に行くのは、予算前後に限らず、以下の3カテゴリー全てに、まずは満遍なく行ってみましょう。
①予算以下
②予算前後
③予算オーバーで実際ありえない
これを繰り返すことで、自分の家族の妥協ポイントが見えてくるので、自分たちが思っている予算が、そもそも適正なのかが見えてきます。
予算オーバーの家(③)で、こんなものは要らないなと思っている豪華さの象徴のようなものが、自分達の予算前後の家(②)でも意外とついていたりして、余分だなぁと思うことがよくあります。また、日本人の感覚的には必要と思われるものが、予算オーバーの家(③)でもついていなかったり・・・。ですから、逆に、必要だと感じるものが予算内の家(②)についていれば、かなり好感度が高くなります。また、予算よりかなり安い家(①)を見ていると、いくら安くてもここまでクオリティが下がるのは嫌だなと、自分たちの譲れないポイントがわかったり。具体例は、また今度・・・。
即売物件の見極め
こうやって見ていくと、それぞれの価格帯で即決まるだろうと思う物件が見えてくるようになります。たとえば、内容は②に近いのに①と同程度の価格で売り出していたり、③に近い内容の家が、②レベルで売りに出している物件があります。当然、こういう物件は、実際の提示価格より高くきまるようです。
我が家も安めの予算で見ていた時は、「いくら安くてもここまでクオリティが下がるのは嫌だな。今の賃貸を続けた方がいいな」と思っていた物件が、即売ということが続き・・・。すなわち、予算設定の割に、自分たちの要望が高すぎたんですね。
逆に、当初住んでいた家の延長で「これはいい」と思うと、予算オーバーで、でも即売だった時期もあります。すなわち、この頃は、自分たちの要求のわりに、予算が低すぎたんですね。
このあたりの調整をしているうちに、自分たちの妥協ポイントが見えてきます。