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Montessori園 複式学級の良し悪し~トドラークラスからプライマリークラスへ進級した時の試練~


我が家の子供たちは、二人ともモンテッソーリの園に通っています。今日は、下の子のprimaryクラス(3~6歳)のお話。

元々はトドラークラス(3歳未満児)で、一番のお兄ちゃん気分でいました。そこでは、そこまでお喋りをする子も多くなく、まだ平行遊びをしないお友達もクラスにいるので、静かな環境でした。また、先生が読んでくれる絵本も赤ちゃん用で、読み聞かせの時間も特に困ることはなかった様子です。

それが、この夏進級して、3~6歳が一緒のクラスになりました。キンダーさんまで一緒です。お兄ちゃんお姉ちゃんに囲まれて、一気に家と同じくチビちゃんになってしまった僕。当初、緊張でいっぱいだったのでしょう。行き渋りをする余裕もなく、おとなしく通っていましたが、どうにも得意げではない。。娘曰く、「クラスの皆にめちゃくちゃ可愛がられているよ」というので、安心はしていたのですが、徐々に行きたくない気持ちを爆発させるように。そこで気づいた、複式学級の良し悪しです。


読み聞かせ本が難しい・・・

まず、気づいた問題は読み聞かせの時間です。”kindenss”がテーマの週では、↓を読んでもらっていました。

  • Kindness is my Superpower
  • Each Kindness
  • The Giving Tree
  • A Friend is Someone Who…
  • Have you filled a bucket today?

確かに娘もキンダー時代に読んでもらっていましたから、このあたりの本がクラスの本になるのは理解するのですが、明らかに息子には難しすぎる・・・(息子は、1歳4か月から毎日デイケアに行っていますが、圧倒的に日本語優位です)。これが、ノンネイティブの子供が、複式学級に通う最大の難しさだなぁと。で、「kindenssってどんなこと?」と聞いてみたところ、「優しいことだよね?お友達に優しくするんだよね?」と。一応テーマはわかっているようです。が、詳細はついて全くわかっていないだろうなと。

ちょうど家に”Have you filled a bucket today?”はあったので、日本語で読んであげました。

学校で、何を言っているかわからず、ぼーっと聞いているのもかわいそうなので、絵本の内容+α説明をしながら読んであげました。そうなんです。母国語で読んでもらっても、まだちょっと難しい内容なんですよね・・・。まあ解説を受けて、ちょっと理解したようで、「XXって言っちゃって、バケツじゃーーー」とか「今日は、XXが怒ったからバケツじゃーーーー」とか言っているので、やっぱり園と家の連携は重要だなと。改めて、娘のインター時代に言われた「母国語による家庭での会話で、学校生活を補助する」ことの重要性をヒシヒシ感じています。

息子が複式学級で少し大きい子用の本を読んでもらうために、貴重な絵本時間が嫌いにならないように、親ができることをしてあげないとなと実感した一件でした。


大きい男の子の勢いにビビる

うちは男の子なので、やんちゃな大きい男の子たちの一挙手一投足、すべてが面白くて、一緒に遊びたい。家でも、よく、「XXがランチでこんなことしたんだよ」とか楽しそうに話してくれます。けれど、いい時ばかりではなく、勢いにびっくりして入れないときも・・・・。どうやら、雰囲気に飲まれてしまっていたようです。進級当初は、特に、大きい男子たちの外遊びの勢いには慣れず、入りたいけど入れない日、怖くて近づきたくない日、色々あったようです。

他の大きい子と比べて自分が小さく感じちゃう

3歳前後で、周りが見えるようになり、自分が他の子に比べて出来ないことが情けないようでした。元々、どちらかというと完璧主義の性格で、1歳代の頃から、周りをよく観察して、器用に真似る子でした。なので、クラスで、大きい子がなんでも上手にこなしている姿を見ることで、情けない気持ちが出てきているようです。

クラスにあるもの全てで遊べるわけではない

「大きい子が使っているおもちゃ(モンテッソーリの教具)を使わせてもらえなくて、自分が使えるのは何もない。絵本しかない」と言っています。何もないことはありませんが、クラスのおもちゃは、3~6歳の子対象のもので、一つのものがこなせるようになると、次に進んでの連続なので、今、使わせてもらえるおもちゃというと、限られているように感じるのでしょう。

既存クラスに後から入る

クラス替えがないので、既存のクラスに溶け込むのに時間がかかってしまう。こればかりは、時間をかけて、友達の作り方を学ぶしかないですし、経験で学ぶしかないとは思います。でも、これは、6歳間近で転園してきたクラスメートも同じ状態だったようで、3歳と6歳で、ベストフレンズとお互い言い合っていました。その後、6歳さんは、すんなり同年齢のお友達も広がっていったようですが、我が家は、まだ難航中です。

3歳は5~6歳とは仲良くなれるけど、4歳はまだ難しい

息子の様子を見ていると本当に面白いのですが、仲良くなるお友達が100%、5~6歳です。4歳のお友達は、未だ登場せず。これはあくまでも親の推測ですが、5~6歳までなると、小さな3歳相手に、優しく譲ったり、なだめたりして、クラスメートとして仲良くなっていけるけど、4歳は、お互い小さすぎてまだ難しいんだろうなと思ってみています。きっと、息子がクラスで難しさを感じている相手は、メインは4歳さんなんだろうと思っています。翻って、来年、息子が4歳になった時、どんな風に3歳さんと仲良くやっていけるか、相当な頑固者なので、今から心配です。

でも、これらは全て糧になる

ここに挙げたデメリット、全て裏を返せば成長の糧にもなる話です。でも、敢えてここで纏めたのは・・・。やっぱり、問題が起きたときに、1個1個紐解いていくのは、難しいから。あらかじめ、色々な可能性(か、もしくはこのページの存在)が頭の片隅にあれば、ピンと一発で理由も閃いて、少し、親の戸惑いや迷いが減って、冷静にサポートしてあげられると思います。

キリスト教系のデイケアにしても、モンテッソーリにしても、各先生の力量や個人的知恵を越えた、不動の指針や哲学があるということは、教育における安定にとても重要なことだと思っています。その点、今の環境はとても安心していますが、一方で、自分が育った環境とは異なるが故に、1個1個の起きる出来事に関して、想像力で対応する面が出てきます。海外にいると、モンテッソーリが身近な分、何となく、行きつきやすい先ではありますが、こんなこともあるということを知っていただけたら幸いです。

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