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駐在中のお子さんの過ごし方・・・必要なのは頭の整理


ご夫婦での認識の一致が大重要。夫婦でしっかり話し合ってみましょう。

1.まずは、日本帰国時を考える

海外での過ごし方は、本帰国時にお子さんをどう日本の学校に戻したいかによって、かなり異なります。まずはご家庭のお考えが次の1から5のどれなのか、考えてみましょう。

  1. 帰国子女に慣れていない学校に戻るので、とにかく目立たないように日本の学校にスムーズに馴染ませたい
  2. 中学受験に合わせて先行帰国する
  3. 帰国子女として、中学受験をすることになるかもしれないので、それなりに日本の塾の勉強もさせておきたい
  4. 帰国直後は公立に戻り、数年かけて英語と他教科をバランスさせようとするバランス派
  5. その後も駐在が考えられるので、一刻も早く、ネイティブの学年相応に引き上げたい

イメージとしてはこんな感じでしょうか。このどれなのか、家族で、特に夫婦でしっかり話し合うことが重要です。選択によっては、一家総出での学習サポート、学費サポートが必要になります。


2.どうやって過ごす子が多いのか

1や2の方は、日本の塾や日本人学校・補習校、日本人コミュニティでの人間関係を重要視して過ごす感じです。極端な話、何年海外にいても、英語でお友達と遊ぶことはできても、学校の授業には本来のポテンシャルほどはついていけないし、自由時間となるとやはり日本人同士で一緒にいるというのもありえます。

でも、日本のお勉強をさせようと思ったら、それが一番。日本のお勉強の必要性も、子供自身が継続して意識できるからです。また、年少者になればなるほど、目の前に日本語を必要とするコミュニティが存在していることを知っていることが重要です。

③を目指すと、バランス型になるか、どっちつかずになるか微妙なところ。でも、本人の潜在能力・やる気、家庭のサポート能力、外部委託先の確保などで、両立も可能です。

④、⑤あたりは、一気に英語に軸足を置くことでしょう。日本語をキープしつつなのか、少しは年相応に上げていきたいのか、はたまた、しばらくの間、日本語をある意味捨ててなのか、その覚悟はご家庭次第です。


3.日本語補習校・日系塾・日本人学校に通うのか

1、2、3を目指す場合、日本語補習校、日系塾、日本人学校のいずれかに通うケースが多いでしょう。

ちなみにわが家は、低年齢かつ現地校で学年が上がっている関係で、算数に関しては、日本の勉強はあまり必要ないんですが、やはり国語は補習校で勉強が出来たらという思いはあります。が、住んでいるエリアの補習校が科目選択制ではないため、通わせていません。補習校によっては、国語だけの受講が可能だそうです。羨ましい限りです。


4.チューターや現地塾

4、5の場合、一気に英語力を引き上げる必要があります。現地校のESLに任せっきりにせず、チューターや現地塾を探すことをお勧めします。というのも、現地校のESLには、常に、新しい生徒が入ってくるため、生活面での困難が減ってきた段階で、サポートは手薄になります。また、通常の先生が、ESLのトレーニングを受けて担当しているケースも多いそうです。


5.インターナショナルスクールの選択

インターナショナルスクールの選択の可否も重要なポイントです。アメリカ現地校(プライベートも含む)は、バイリンガルの子も多いので、バイリンガルへの理解もありますが、「子供にとっての母語は英語になる」子供が一般的で、「英語以外の母語の読み書きを同時進行で学んでいるバイリンガル」というのはかなりレアです(教育熱心なタイプの中華系ぐらい)。

その点、インターナショナルの場合、基本的に、皆母国に帰国する子で集まっています。ですから、transitionやお友達の帰国の見守り、自分が帰国する時の心のケア、バイリンガル育児のサポート含め、異国での子育て環境を学校ぐるみで支えあう環境で、おすすめです。

また、インターナショナルスクールのESLの先生は、大学院などで専門的に学んだ方が担当しているケースが多いです。ですので、どんな質問でも、文献やリサーチをベースに、相談に応じてもらえます。

インターナショナルスクールの入学時に求められる英語力は、学年や学校の人気度によって、異なります。場合によっては、現地校や人気のもう少し低いインターで英語力を磨いて、転校するということも選択肢になるかと思います。

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