学習サポート 3年目、8歳半のスランプ


我が家日本を離れて丸三年。薄々勘付いてはいましたが、8歳7ヶ月の娘ちゃんの英語力がどうも最近スランプ中。気づいたのはミュージカルの習い事の時。2回ほど親も見学ができる日があったのですが、見学していると。。。どうも他の子に比べて動きが鈍い、反応が薄い。1回目は、「ミュージカル習い出したばかりだしな」と思っていたのですが、2度目に確信。これは、あまりわかっていないなと。

1. 抽象概念を外国語で学ぶということ

母国語で抽象概念の取得をする前に年少で渡航した場合、外国語で初めて抽象概念を学ぶことになります。「バイリンガル教育の方法」によると9歳ぐらいから、抽象概念だったり、文法の分解だったりが出来るようになるようですが(https://enjoy-expatfamilylife.com/billingualsupport/reference/bilingual1/)、ちょうどその移行期で、急に扱う英語が難しくなって、わからないゾーンに入りつつあるのかなと感じています。これが「バイリンガル教育の方法」でいう、動的目標であるネイティブ児を追いかけ続ける大変さなのかと。。。

ちなみに学校では全く問題ないようで典型的な3rdの子だと。おそらく学校で習う継続性のある話題である分には、娘も問題ないので、先生も気づいてないのかなと思います。


2.わからないことになれている

3年前に初めてインターに入った時の理解度から比べると、常に上昇しているから、本人的には常に「わからなくて困ることはないよ」と言う状況なんですね。。だからこそ、見つけにくい点でした。娘としても、自分で言語化できなかったモヤモヤがわかってもらえた安心感がある様子。親の直感的には、おそらくこの半年ぐらいは、わからないゾーンでモヤモヤ暮らしていたと思います。


3.ネイティブキッズの9年分をたかが数年で追いつくわけがない

冷静に考えればわかること。ネイティブキッズが、正しい英語を話す大人たちに囲まれて、9年過ごしてたどり着いた抽象概念の領域に、たかだか数年でたどり着くわけがないのですよね。「第2言語習得と母語習得から言葉の学びを考える」によると、2歳半以降、ネイティブキッズが話す母国語は、文法構造が複雑化し、言語の創造的使用が始まります。とはいえ、受動態の正しい理解度(”The car was bumped by the truck”という文章をおもちゃで再現させたときに、正しい確率)は、4歳はたったの20%、6歳でもまだ半数に満たず、8歳でようやく約90%になるとのこと。日本人の親が、家庭で完璧な英語の語り掛けをしない限り、日本人の子供の周りで耳にする英語は、学校の先生以外は、まだその程度の英語なんですね。

正しい文法のインプットから、文法の理解の積み上げをしていくという点においては、娘はまだまだ足りない証拠だと思っています。

4.親として出来ることは何か

まずは、4thに向けて、英語力の底上げをしようと、日本のお勉強は2年生の内容が終わったら、一旦、半年ぐらいお休みして、英語に集中する予定です。具体的に英語で取り組み予定は・・・

  • まずは慌ててreading塾を1年ぶりに再開しました。
  • 学校の先生、塾の先生に言われた音読を1年ぶりに再開しました。まずは、1stレベルぐらいまでレベルを下げています。
  • 塾で習ってくる文法事項について、親子で日本語でおさらいをする予定です。

1年前と徹底的に違うこと。それは、本人に、英語に対する焦りがあることです。

おそらく、学齢期に入っているお子さんは、いずれかのタイミングで、英語に対して焦りを感じ始めるお子さんも多いと思います。その際、ぱっと見は学校の先生は気づかない可能性があります。なぜなら、その子の母国語でのポテンシャルは知らないから・・・。また、抽象概念を学んで苦労するその姿が、外国語によるものとは思いもよらない可能性があります。その時に、皆さんも家庭でぱっと底上げのサポートが出来るように、今後また我が家の成果をupdateしたいと思います。

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