おうち補習校 成功編


補習校にも塾にも行っていなかった我が家。おうち補習校と称した母子学習で、なんとか頑張ってきました。あれやこれやトライして、ダメだったものもいっぱい。でも、100%活かせなくても、合うかどうか試す過程で残るものもあるので、トライしないよりずっといい!それが我が家の考え方です。ひたすらポジティブに。と、こんな取り組みで、ひらがなもカタカナもまだ書けない年中さんだった娘も、なんとか小学校2年生の勉強までは、最低限こなしました。で、3年生一年分は、ちょっとストップしようと思っています。このことはまた別途、記事にしたいと思います。


さて、1-2年生分のお勉強で、まあまあ、ワークしたものは、以下の通りです。ちなみに・・・娘の性格が、親子での家庭学習に向くタイプかと言われれば、中程度です。決して、楽なタイプではないですが、弟と比べると、まだ成立可能なタイプです。楽なタイプのお子さんなら、もっと色々と出来ると思いますし、出来ないタイプで無理することは全くなく、オンラインの塾や、補習校、塾などを普通に取り入れたらいいと思っています。


1、そもそも・・・。ラッキーにも海外赴任が半年以上前からわかっているお家

色々な会社の人にお会いしてびっくりしたことなのですが、皆さん半年以上前、一年近く前から知らされていたりするんですよね!我が家は直前に突然辞令を言われるので、そんなことできないのですが。。。

そんな前から言われるなら、2年生ぐらいまでは、とにかく公文式で国語と算数は先取りして渡航することをお勧めします・・・。

英語については、慌てて日本で何かをしてもその効果は知れているので、親がORT(Oxford Reading Tree)でも読んであげれば十分です。一方で、国語算数の貯金をして渡航することをお勧めします。特に低年齢は、アジア的な学習姿勢もまだ身についていないので・・・。


2、そんな時間がない場合

以下は、色々試した「おうち補習校」のご紹介です。何をするべきか、教材はどうするべきか、一から全て自分で考えて、子供の学習を見ていると、本当に手間がかかって・・・。どなたかの参考になれば幸いです。現地校に合わせて、日本では先学年の内容を取り入れているものもあります。

ポイント1:海外子女教育振興財団(JOES)による教科書の配布が間に合わない

そもそも、学年が繰り上がっている子に、ある程度現地校と足並みを揃えて算数を学ばせようと思うと、日本の教科書の配布のタイミングがあいません(教科書配布は日本の学年基準になります)。おさがりの教科書が手に入らなかったため、「教科書ワーク」を使って、教科書に沿って進めました。

が、やはり反復するには、問題が少なすぎたため、何かとネットの無料教材を活用させてもらいました。

ポイント2:かきかたプリントメーカーで自作!在外児童も馴染みな言葉でかたかな/ひらがな練習

かきかたプリントメーカーというアプリが、問題を自作するのを手伝ってくれます。ドリルでの練習に入る前は、身近な単語や好きな文章で、お手製のプリントを作りました。特に、カタカナは、大統領や州の名前で練習させられるので便利です。困ったのは「ヲ」ぐらいだったかな?「アヲハタ」って書かせました。

ポイント3:かきかたプリントメーカーで自作!一文で負担感を減らす漢字学習

ドリルでの練習に入る前に、かきかたプリントメーカーで、身近な単語や好きな文章でお手製のプリントを作って、楽しく、ある程度書き取りできるよう心掛けました。

Duoという英単語本をご存知でしょうか?高校生の頃、当時はまだまだ最初の版だったのですが、とても画期的で!!一つに文章になるべく多くの英単語が登場して、覚えるべき英文を最小限にしてあるものです。それを見た時の衝撃ったら!その発想で、「かきかたプリントメーカー」で作った自作のドリルがこちらです。一つの文章で、何個二年生の漢字を使えるか、母のアイデア力が試されます。

2巡目からインターネット上のプリントやドリルもやっていました。なお、漢検もやらせてみたのですが、書きは問題ないのですが、やはり、読みが低学年のドリルでは出てこないもあり、難航して頓挫しました。

ポイント4:算数は、英語の出題では解けても、日本語での出題がわからない 日本語慣れが必要

現地校で学年が繰り上がっている場合、日本の方が遅いので、算数はあまり問題になることはありませんが、日本語での出題に慣れるため、教科書ワークやハイクラス問題集を飛ばし飛ばし、確認しました。1-2年生というと、英語で聞かれたら解けるのに、日本語だと解けなかったり。やはり日本語での出題は、地道に一つ一つやって慣れていくしかない印象です。学習言語は、おしゃべりとは違い、学習を通じて身につけるんですね。

そして、役立ったのが、昔ながらの暗算カード。画面をタッチするのも嫌、書くのも嫌。そんな娘も、カードなら面白半分で繰り返してくれました。上記のプリントキッズやちびむすでも、リングを準備すれば、暗算カードになる素材がありましたので、もしおさがりが手に入らなければ、簡単に自作できます。

ポイント5:パートナーのいない ちょっとつまらない音読練習

言語習得の上で、音読の重要性は、母国語・外国語問いません。日本でも、小学校低学年はひたすら音読練習だと聞いて、ネットでダウンロードした音読カードを使って記録にトライするも、本人に本選びを任せると、せいぜいノンタンレベル。。やむなく導入したのが、家にあった「おはなしきょうしつ」。黒板、上履き、給食など、日本の小学校の様子を学ぶにも、いい教材です。


3.現地校の勉強で問題なくなったら

3rdの現在、現地校の授業は問題なくついていっているので、学習目的やスピードの日英差を考えて、以下のみフォーカスしていました。

ポイント1:アジア的計算の正確性と速度の追求!足し算引き算の速さアップ

2ndの終わり頃には、4桁の筆算(繰り上がり、繰り下がりあり)をやっているようです。時間を計って計算しているようですが、点数化されるわけではないので、アジア的な計算の正確性・速度のプレッシャーはない様子。ちなみに、海外でも公文式は有名で、現地の親御さんも沢山通わせていますが、アメリカ的親御さんの反応は「足し算10問中2問間違えただけで、コンセプトはわかっているのに、上に上がれないのはナンセンスだ」と。とても、計算に対する日米差が表れる一言だなと思いました。

本帰国時を考えると、計算の正確性・速度は大事。そこで、最近、陰山英男の徹底反復シリーズに取り組みました。一日一枚、1~2分レベルの分量なので、毎日やらせるにしても、負担感も全くなく、何事も続かない親子でもこれは終わりましたし、効果がありました。

ポイント2:やっぱり効率的!九九でスピードアップ。でも、注意は、掛け算が逆になる!!

現地校で、掛け算と割り算が始まった(同時進行)タイミングで、日本の九九を教えるか迷いました。というのも、アメリカと日本は掛け算が逆だから・・・2個ずつ4皿なら、アメリカ式だと4*2だと。変に日本式を教えない方がいいかと当初は躊躇していました。でも、語呂合わせもない、海外の掛け算。。。「さすがに、これは効率悪いな」と、思いまして。。。やはり、完全に染み付くまでの間、九九ってスピードアップにも効くかなと。

どちら式を教えるか悩んだんですが、親が家庭の会話の中でアメリカ式に切り替えられないんです。例えば、5個ずつ入った箱が2箱なら、咄嗟に会話で出てきちゃうのは「5かける2は?」なんです。なので、アメリカ式は無視して、日本式で、しかも九九を先に教えました。日本式がしっかり身についた後、「アメリカでは逆なのか」と別物として理解した様子です。

ただ、日本に暮らしていれば、自然に二年生までに身についている知識なのかもしれませんが、娘の場合、例えば、「にしがはち」の音は覚えられても、「4=し」の言い方を知りません。なので、九九の音がわかっても数字に結びつかない。。難航しました。九九の暗記でお世話になったのは、youtubeのよしみん先生。娘にとっては、「よん」を「し」、「はち」を「はち/はっ/ぱっ」で覚えたりも、違和感あるし、そういう違和感が「日本語への自信のなさ」につながるようで、嫌がっていましたが、よしみん先生のおかげで、2~3回見れば覚えられ、そうなると、「九九ってすごい!」と思ったようです。親の目線では、このよしみん先生のシリーズは、変に歌にのせていない分、即効性が高いように思いました。

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