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キャリアと家族との時間


共働きが多数派を占めるようになった現在、家族の駐在が決まって真っ先に思うのは、「自分の仕事はどうしよう?自分の帰国後のキャリアはどうしよう?」という問題の方もいます。その気持ち、よくわかります。「今の時代、こんなブランクがあっても、こんな復帰ができましたよ!」なんて記事を読んでも、「でも、現勤務先で定年までいたら、こんなに生涯年収違うのよ」「こんな多才な人はね」ってやっぱりモヤモヤしたり・・・。さて、今回は、そんな迷いについて。

1. キャリア中断の代償は大きいけれど、得られるものも大きい:何物にも代えがたい「家族との時間、自由な生き方」

正直、日本で同じキャリアで経験を積んでいる人と、帯同で休んでいる自分が、全く同じでいられるかというと、こればっかりは、どうにもなりません。「継続は力なり」でもありますし。私も専門性のある仕事をしていましたが、4年近く空いた今、もう元と同じ形での復帰は、相当なキャッチアップの覚悟がなければ、厳しいと思っています。どんな人も、生涯年収で考えたら、現勤務先を継続して出世する方が、本帰国後、びびっと来るキャリアに出会うより、ずっと楽で確実だったと思います。

だからこそ、「働いていた時に出来なかった、ゆったりした家族との時間を、期間限定で楽しもう」と心から自分が思えるかが重要です。別ページにて、キャリアを一旦中断しても、色々なことにチャレンジしている人たちを今後ご紹介したいと思います。駐在帯同をきっかけに、逆に自由に自分らしく、自分が生きたい生き方を追求できるようになった人たちです。これって、日本でのキャリアや会社にこだわっていると、得られないものなんですね。

かくゆう私も、最初の帯同ではそこを理解しておらず、駐在帯同休職の制度のない会社で、休職の形で帯同するために、大学院に行きました。この時、日本でのキャリアの維持にこだわってしまったんですね。この時「退路を断て」とアドバイスをくれた友達もいました。きっと、あの時決断していたら、もっと早く自由になっていただろうと思います。

「将来の不安が払しょくできなかったのに。」「泣く泣く、仕事を諦めて家族のために来たのに。」そういう思いが残るのであれば、極端な話、お子さんと日本に残った方がいいとも言えます。よく「お子さんが英語が出来るようになるから、来たくないけど来た」という人もいます。バイリンガルのところで書きますが、厳しいことを言えば、「駐在で3-5年、英語圏にいたところで、まあしれている。ようやく慣れたところで、本帰国」です。むしろ、言語の壁で、学びに分厚い壁が出来ることのデメリットも無視できません。結局、遊び英語から本当のバイリンガルにするためには、日本に帰ってからも努力が必要だし、大人の英語に繋げるためには、高校生大学生と定期的に年単位で留学させるのが効率がいい。

2. 自分本位に考えよう:自分の気持ちに素直に生きることが、すべてを引き寄せる!

だからこそ、誰かのためではなく、最後は、「家族揃った時間が自分が欲しいのか」で決めるのが一番です。だって、ついて行ったって楽しいことばかりじゃないから。

でも、これだけは言えます。大人になっても、成長できる、変われる、そんな貴重な体験になります。行かなかったら得られなかった、体験できなかった、自分が変わるチャンスになります。世界を見渡すと、みんな、もっと自分の心に忠実にダイナミックに生きているんですよね!そういう姿をみているうちに、自分が自由になっていくんです。

人生って、安定のカードを集めることじゃない。人生は、ポケモンカードを色々集めるのと一緒。ポケモンGOで色んなキャラクターに出会いたいのと一緒。いくつになっても、新しいことに出会える楽しさを追求する。それが人生の楽しさだと思うんです。でも、日本にいると、私だってその気持ちを忘れて、安定を維持することに目が向きがち。社会全体がそれをサポートしてますしね。

3.非英語圏へ帯同するか迷っている方・・・そこは宝箱!かもしれない

今回アメリカに来てびっくりしたこと。それは、「アメリカ以外だったら来なかった」という声。。「欧米以外の駐在地だったら行かないという方、多いんだなぁ」と、今回学びました。これを読んでいる方で、今キャリアを捨ててまで、非英語圏に子供を連れていくか、迷っている方もいるでしょう。でもね、欧米以外の駐在地こそ、それこそ、世界中から集まったエキスパットがいて、そこらじゅうにカードが落ちていて楽しめますよ!!

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