アメリカ駐在員が、現地で家を買った話 ~決断までの流れ~


具体的な手続きの細かい点は、州によって異なるので、ご自身の住んでいる州の情報を別途検索された方がいいと思いますが、今回は、駐在員ならではの視点から、いくつか纏めたいと思います。

買う選択肢もありかどうかは、会社の家賃条件にもよる

短期滞在の駐在員にとって、「買う選択肢もあり」となるのは、社宅補助について、賃貸か持ち家かで区別がないケースのみになるかと思います。

駐在員が高級住宅街に住んでいない、ある程度の田舎

超大都市だと、駐在員が高級エリアに暮らしているケースもあるかと思いますが、それだと物件価格がべらぼうに高いので、市中に普通に暮らせる中規模都市というのもひとつの目安かと思います。さすがに、短期滞在中の国、しかもビザが切れたら暮らせない国に、本拠地日本以上の住宅投資は勇気が出ない方も多いかと思います。

人口流入が顕著なエリア

正直、アメリカでの住宅保有は、日本に比べて、保険料、固定資産税ともに、かなりコストが高いです。人口流入が顕著なエリア=他都市比、将来値上がりが望める開発中エリア(すなわちちょっと田舎)がある程度の目安になるかと。

ちなみに、日本の感覚だとびっくりですが、昨今のアメリカの住宅価格上昇率は、全米平均で年2割弱なんですね。わが家が住んでいるエリアは、全米平均以上の上昇で、かつ、投機的マーケットではなくて、実需による上昇という点も大きいです。

そんなに儲かる話ではない前提

正直、現在は、金利もドル円も条件が悪いので、短期で手放す前提であれば、そんなに儲かる話でもありません。修理も諸々必要になりますしね。でも、自分たちの家という楽しさはあります。

人口流入が顕著なエリアということで、「少なくとも損をする話ではなさそう」という計算結果になり、我が家では購入に踏み切りました!

ただ、賃貸の方が条件がいい可能性も・・

日本だと、低金利かつ保険も安いですし、賃貸より購入の方がお得な時代が長く続いていますが、かなり印象が違います。アメリカだと、そんなに購入の方がお得でもないような。実際、我が家は、ローン支払い+保険料+固定資産税の支払いが、これまでの賃料と同じぐらいに収まる範囲で探してみたところ、条件は悪化しました。

賃貸市場には、かなり低金利でかつ物件も低価格だった時代に購入したであろう物件も出回っています。少なくとも、我が家の住む中規模都市の賃貸料金の値上がりを見ると、今のところ、保険料や固定資産税の上昇分の上乗せ分程度の賃料上昇なのかなぁと感じます。となると、物件も数年前比かなりあがってきているし、金利が高すぎて、賃貸の方がお得という時期なのかと。

今後、需給バランスで、もう少し賃貸相場が上がってくるとは思いますが・・・。

日本でいう団信がない!

アメリカのローンには、日本の団信の機能がありません。健康上の万が一があって、返済が厳しくなった場合にも、返済は猶予されませんので、物件を売って返済する一択です。日本で物件を見ていると、「保険がわりになりますよ」というのが、セールスの方の決まり文句ですが、そういう選択肢にはなりません。

頭金をドルで入れるか、ローンを組むか

昨今のドル円・金利事情だと本当に悩みますね。わが家では、1ドル135円レベルに戻ったら、一気に繰り上げ返済をしようと様子を見ているところです。そうこうしているうちに、1ドル155円レベル!!!という訳で、今は、ドルコスト平均法で、コンスタントに繰り上げ返済しています。

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