「日本人親は子供に甘いのか?」海外でトラブルの原因にもなりうる、親子関係について、”boss”と”consequence”から欧米型子育てを考えます。
アメリカ人ファミリーだけでなく、どの国の親でも結構使っている「time out」や「grounded」。先日、アメリカ人と話しているときに、なるほどーと思ったことがあったので、纏めたいと思います。
1.「time out」や「grounded」は、アメリカ人的には罰ではない
「日本人の親としては、punishmentはなかなかできないんだけど、アメリカ人がこれらを行うのは、どういう背景?」と聞いたところ、「アメリカ人は、punishmentとは思っていない。自分の行動のconsequence(結果)を教えている。結果を考えて行動できるようになる訓練だ」と。
「なるほどー」と。日本人親子あるあるの、公園からなかなか切り上げて帰れない例でいくと、「5:00に帰らないことで、夕飯作る時間が無くなったら、その日は夕飯はない。クラッカーと牛乳ね」と。自分が切り上げなかったことに対するconsequenceとして、暖かい夕飯がないことを受け入れなさいと。
2.Bossはだれ?「Bossは親である」という考え方
この例でいくと、日本人親子のケースだと、「じゃあ、あと15分だけね」と、延長して帰って、ママが大急ぎで夕飯を作ったり、すんなり帰れないことを想定して、先に夕飯を作ってきていたりするというと、「Who is a boss!?]と。子供には、きちんと「誰がボスなのか。ボスが決めるのである」ということを教えるべきだと。これ、アメリカに限らず、欧米一般のparentingスタイルだそうですね。「私(親)が決める」と。
3.自分の中での変化?「私はboss」という感覚は楽になる。
確かに、夕飯のケースだと、自分がごねたために、夕飯が軽食になってしまったとconsequenceを受け入れざるを得ないということで成立していると思いますが、一方で、groundedというのは、やはり直接的なconsequenceでもなくて、やっぱりpuninshmentに変わりないような気はするんですね。ここ、やはりまだ私の中では受け入れきれない文化です。
ただ、「Bossは誰か?」という考え方、自分の気持ちに大きな変化をもたらしました。先日、お誕生日会のプレゼントを買いに、おもちゃ屋さんに行ったわけですが、前だったら、滅多に来ないおもちゃ屋さんですし、来る日も来る日も、日英両方頑張って、自己主張激しい友人関係の中でsurviveし、と思ったら、5ドル前後のようなものだったら、ついでに子供たちにも買ってしまった気がするのですが・・・。「クリスマス前におもちゃはありえないでしょう」と毅然と断れました。もちろん下の子はエンエン泣きましたし、なんだかんだ理由をつけて買ってもらおうとしていましたが、私は全く動じずにいられました。
印籠になる魔法の言葉「Who is a boss?」です。海外に出ると、「日本の親は甘い」と思われがちで、他の親とトラブルになることがあり、日本人学校や補習校の注意事項として、プリントで配られる地域もあると言います。日本人親子ですから、無理に、欧米的子育てをする必要はないと思いますが、「Who is a boss?」を心の片隅に置いておくと、何かとスムーズになるかもしれません。