一年目は、サマーキャンプに入れていていたのですが、二年目の夏は一時帰国&体験入学を優先して、日本語強化に努めました。一時帰国者の体験入学・体験入園を認めてくださる日本の教育システムには感謝しかありません。娘も息子も、大変貴重な経験をさせていただきました。時折、体験入学をさせてもらいながら、色々と「日本の学校はXX、先生はXXX」と、ブツクサ文句を言っている方を見るのですが・・・、残念な気持ちになります。現地校のお友達に一時帰国&体験入学の話をすると、「日本にはなんて素晴らしい制度があるのか」と誰もが驚きます。本当にその通りです。
年中途中まで日本の園生活の経験がある娘は、皆で同じことをする日本の集団生活に自然に溶け込み、楽しめる様子でした。今では、本帰国したら、体験入学した学校・学童に戻るといっています。日本の学校生活にいいイメージを持ってアメリカに戻れたこと、本当に先生方、お友達に感謝しています。アメリカに戻ってからも、学童やお世話になったクラスにお手紙を出したり、もらったりして、とてもいい経験になりました。日本のお友達も、日本以外の世界を少し疑似体験してもらえてたらいいなと思っています。
さて、手続きなど諸々は以下の通りです。
1.手続き
実家から学校へ電話。副校長先生のご都合を伺ってアポを取り、改めて親から直接電話。その後のやりとりは全てメールです。
3月末に副校長先生異動のご連絡、新副校長先生のご紹介がありました。6月に入って、こちらから無事入国の連絡をしたところ、担任の先生から直接メールをいただきました。その際、クラス便りなどをいただいて、クラスのルール、学校の決まりなどを教え込みました。
2.学校準備
実家近所に住む兄嫁が、新学期のお便りを見て、必要になるもの一式を買っておいてくれたので、大変助かりました。自分が入国してから全て揃えていたら大変だったと思う。。。
3.事前打ち合わせ
登校初日前週に、学校と保護者の間での覚書を締結。スポーツ振興センターの保険加入(現金払い)。その時に担任の先生が娘の読み書きの様子や口頭での理解度を確認していらっしゃいました。その際先生が「日本語で書くの大変だよね!!アメリカの学校では、英語でお勉強して、もっと大変だよね?でも将来絶対に役に立つからね!」と応援してくださり、母は、「この先生、娘の頑張りをわかって、しかも言葉にしてくださる」とじーんとしました。
なお、某市のホームぺージで「一時帰国者はスポーツ振興センターの保険加入ができないので、同等の民間保険に入るように」と書いているのを見かけましたが、そんなことはなく、スポーツ振興センターのHPでも他の生徒と同様に授業を受けるのであれば、可能と書いてありましたので、保険加入について困った場合、スポーツ振興センターの方に問い合わせた方がスムーズだと思います。
4.登校初日
登校初日は荷物が多く、車で親と一緒に早めに登校するように言われました。翌日から登校班での登校開始。大西洋が真ん中の世界地図とアメリカの地図をクラスへのお土産にしました。
5. 下校
集団下校ではないため、お迎えに行くつもりでいましたが、学童の体操教室に参加していたら、学童のお子さんの集団下校に混ぜてくださることになり、友達と実家近くの学童まで帰ってくるので、お迎えが楽になりました。娘は、学校から学童まで、子供だけで歩けることが、本当に嬉しかったようで、アメリカに戻ってから、何人もの人にそのことを教えていました。
6.娘の反応
休み時間に勝手に校内探検できたり、室内遊びか外遊びか自分で選べたり、娘としては日本の学校の方が自由に感じるところも多かったようです。また、授業中早く終わった子は、本を読んで待っていることが出来るようで、娘としては「日本の学校の方が厳しい」という印象も特に持っていないようです。親としては水着などは、スポーツ用ならなんでも良くなっていたり、時代の違いを感じます。そして、何より、子供だけで登校できますしね!それだけで娘は大喜びでした。
ついつい、現地校より厳しくなる部分について、間違いがないように子供に伝えがちですが、子供にとってはそんな楽しい面もあるようです。
7.今月の歌
全校で毎月テーマソングを歌うようで、学年の違う従兄弟たちと大声で歌って、日本の学校の合唱の美しさを楽しめました。学校行事の中で国歌斉唱をすることがない日本の学校文化において、全校生徒が一緒に同じ歌を歌って一体感を味わうシーンというのは、こういう機会を利用して教えているだなと、アメリカ生活を経験したおかげで違う側面から見ることもできました。