お子さんが英語を学んでいる場合、船津徹著「世界で活躍する子の英語力の育て方」を読んだことがある方も多いのではないでしょうか?主に日本で英語を学ぶお子さんが対象の本ですが、リーディングフルーエンシーについての記述は、現地校生にも大変参考になるものだと思います。
リーディングフルーエンシーの訓練では、「ネイティブ同様の速いスピードで流暢に音読ができる」レベルのものを選定することが重要であり、感情をこめて読めるようになれば自然と黙読による読解力も上がると書かれています。
インターナショナルスクールの音読の練習でも、「1ページに3~4個以上わからない単語がある場合には、難しすぎる」「音読後、先生が2~3個質問して、理解度を確認する」とのことでした。なお、この時の質問とは、例えば「この後の話はどうなると思う?」と続き話を問うようなものでもよく、正解不正解がないものも含まれるとのことでした。音読に気をとられすぎて、話の大枠をつかめていない・大幅に勘違いしていることがないように確認するものであるのと同時に、子供に自由な発想で回答できる楽しさを与えることで、音読をさらに楽しいものにする目的でそのような設問があったと理解しています。
娘の通った現地公立校でも、1st頃まではリーディングといえば音読が前提でした。ただ、娘の学校だけかもしれませんが、インターナショナルスクールのリーディング(音読)レベルの判定に比べて、現地校は易しい傾向があるように思います(逆に、少々難易度が高めのものを与えて、がっつりとリーディングをさせるという言い方もできます)。現地校にきて、急に判定が上がり、持ち帰ってくるリーディング教材の長さも長くなり、驚きました(当初は、頑張らせるのに苦労しました・・・)。現地校では、生活・授業を聞いているのに困らない英語レベルがあれば、ノンネイティブもネイティブもあまり区別なく扱われているように感じており、そのためかと思いますが、インターナショナルスクールのような慎重な進め方はしないように感じています。
冒頭で紹介した本では、ネイティブのように抑揚も真似て音読できるようになることを求めています。親としてもリーディングレベルが上がるのが嬉しいこともあり、学校から言われるリーディングレベルをついつい参考にしてしがちでした。しかし、英語環境になって1-2年間は、5~10分で音読ができるレベルのものを、EPICなどで音声教材を聞かせた上で、音読をさせるということも一つの大事なステップでした。3年目の今は弟に対して音読したりしていますが、学校の先生を真似て抑揚をつけようとするので、リーディングフルーエンシーの練習にはなっていると思います。
以前から、子供のスピーキングレベルを上げるために、演劇や舞台の習い事はないかと探していました。というのも、中学高校時代、一番発音もきれいで流暢に話していた子たちは英語劇の部活をしていた子が多く、多くのセリフを覚え、発音や抑揚を練習することは、普段の会話力も大きく伸ばすのでないかと直感的に感じていたからです。本書で紹介されているリーディングフルーエンシーについて学び、当時思った英語劇の子たちの英語力は、当然だったのだなと学びました。